SBI証券の米国株貸株サービスで資産を増やす???

こんにちは、やどかりです。

 

長期保有目的米国株式
保有しているだけで利息がついたら…
ということで、SBI証券のカストック(米国貸株サービス)について調べてみました。

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外国株式・海外ETF|SBI証券

 

しかし、結論からいうと、やどかりはSBIのカストックは利用しないことにしました。

”配当金相当額”として従来と同等の配当を受け取れるのですが、

国税額控除の対象外になってしまうのです。

 

▮ 「貸株サービス」とは?

株式を機関投資家が参加する「貸株市場」に貸し出すことで、
貸し出した株式に応じた貸株金利を受取ることができるサービス。

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外国株式・海外ETF|SBI証券

 

日本株については、楽天証券マネックス証券でも貸株サービスがあります。

しかし、米国株式や米国ETFに対応しているサービスは、今のところSBI証券だけです。

 

貸株中であっても、好きなタイミングで売却可能です。

 

▮ デメリット

1.金利が低い

公式サイトには、

「米国貸株サービス」では、米国株式を始め、米国ETFなど2,000以上の銘柄を貸し出すことができ、毎月貸株金利をお受取りいただくことが可能です。また、特に一部の需要が高い銘柄には、通常より高いプレミアム金利を設定しています。

とありますが、

大体の銘柄(みんなが買う株)は年利0.01%のようです。

 

0.01%は、長期運用を前提にすると小さくはないとも評価できるものの、2.のデメリットを合計すると、むしろ損してしまう場合もあります。

保有中の米国ETFの年間コストを下げる効果が期待できる
定期的に入ってくる貸株金利保有している米国ETF保有コストを下げる効果が期待できます。
例えば、バンガードのS&P500 ETF(VOO)の総経費率は0.03%なので、貸株銘柄で全体の9割以上を占める「0.01%」の貸株金利を差し引くと、実質経費は0.02%となります。
数字にすると小さく見えるものの、長期投資では確実にコスト削減効果を得ることができるでしょう。

 

2.外国税額控除の適用外となってしまう

配当金ではなく、「配当金相当額」という名目になってしまうため、

国税額控除の適用外となってしまうデメリットがあります。

 

3.「配当金相当額」は、税区分上「雑所得」となり、総合課税の対象


ただし、やどかりの所得だと総合課税の方が有利なので、この点はあまりかな…

参考note: 

note.com

 

▮ 公式HPからの詳細

米国貸株サービスの概要
申込対象 ・外国株式口座を開設済みのお客さま
サービス利用料 無料
対象銘柄 貸出非対象銘柄を除く当社取扱米国株式全銘柄(米国ADR、米国ETFを含む)
NISA預りは貸出非対象銘柄に関わらず貸株対象外となります。
貸株利用手数料 なし
貸株金利 以下の画面で確認することが可能です。
<外貨建商品取引サイト>
・口座管理>取引履歴>入出金明細
・口座管理>口座情報>貸株>貸株入金明細
メインサイト
・入出金・振替>外貨入出金>外貨入出金明細
貸株金利は、税区分上「雑所得」となり、総合課税の対象となります。
※余力への反映は、翌月第4営業日夜間(22時頃)を予定しています。
貸出単位 貸出する銘柄の全数量
株数指定の一部貸出はできかねますので、あらかじめご了承ください。
貸出期間 原則、無期限
※当社ルールにより貸出期間は制限されることがあります。
配当金 源泉徴収税額控除を差し引いた配当金を入金いたします。現地での配当金の支払いを当社が確認後、入金処理をいたしますので、時差や発行会社の支払い状況、処理等の都合上、おおむね現地支払日から1~2国内営業日後になります。なお、入金は以下の画面で確認することが可能です。
なお、配当金がお支払いできない場合には、配当金相当額としてお支払いする場合もございますのでご了承ください。
<外貨建商品取引サイト>
・口座管理>取引履歴>入出金明細
メインサイト
・入出金・振替>外貨入出金>外貨入出金明細
※配当金相当額は、ドルにてお支払いいたします。
※配当金相当額は、税区分上「雑所得」となり、総合課税の対象となります。
※配当金相当額は、外国税額控除の対象とはなりません。
 
▮ 結論

以上のように、

貸株で金利がつくメリットを、

国税額控除が使用できないデメリットが相殺してしまう

という理由から、カストックの利用は見送りました。

 

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